【ご報告】モダン乱敷きアワード2024 最優秀賞をいただきました!

先日開催されました【モダン乱敷き畳アワード2024】にて、乗本畳店が施工した作品が、最優秀賞をいただくこととなりました。

このアワードは、全国の畳関係者が集まる「モダン乱敷きの会」において、一年間に投稿された施工事例の中から特に優れた9作品がノミネートされ、会員による投票によって最優秀作品を決定するものです。

今回ノミネートされた9作品。どれも見応えたっぷりです。
正直、どの作品が選ばれてもおかしくない…そんな中での選考でした。

モダン乱敷きの会では、作品の斬新さや技術力、お客様とのやりとりから生まれた“満足度”まで含めて、あらゆる視点から施工例を評価しています。
今回、乗本畳店の施工(作品番号④)が最多得票を獲得し、最優秀賞に選ばれました。

<施工した時の想い>
今回のご依頼は、「い草で市松模様の畳を入れたい」というお客様からのオーダーでした。
実はこのお宅、新築住宅だったのですが、建築家さんと提携している畳屋さんでは「い草の畳は施工できない」と言われたそうで……。
そもそもそんなことある?と、驚きつつも、いろいろとご縁がつながり、最終的に当店をご指名いただきました。

最初は「市松の畳」と一口に言っても、
• 市松敷き(半畳を交互に敷く)
• 市松模様の畳表(織りで模様があるもの)
という2つがあることをお伝えしたところ、「どっちも使いたい!」ということに(笑)。
そこで僕なりに考えました。
市松模様の畳表を使って半畳を12枚、全面に市松敷きにするとちょっとくどくなる…。
なので思い切って、市松表の畳を縦に半分に切り、縁を付けて周囲に配置。
中央はすっきりとした市松敷きにすることで、バランスよくモダンな雰囲気に仕上げました。

昔ながらのい草でも、こんなにモダンになる「デザイン畳」というと、どうしてもカラー畳や変わった形の畳がイメージされがちですが、い草だけでも、工夫次第でしっかり“魅せる空間”がつくれます。
今回の受賞も、「奇抜さ」ではなく、い草の持つ美しさと可能性を見つめ直していただけた結果だと感じています。

投票へのご協力ありがとうございました。
正直、驚きとともに、すごく嬉しいです。
モダン乱敷きはまだまだ業界としても挑戦中の分野ですが、僕自身も手探りながら工夫を重ねてきました。
このような形で評価をいただけたことは、お客様へはもちろん、この畳という仕事への感謝でいっぱいです。
畳の可能性は、まだまだ広がります。
その証明のひとつとして、今回の受賞を大切にしながら、今後も“敷き方のデザイン”という新しい楽しみ方を、もっともっと地域の皆様にお届けしていきたいと思っています。

<最後に>
この会を発足された石川さんをはじめとする役員の皆様方、今回ご投票くださった会員の皆さま、また日々、乗本畳店を応援してくださる地域のお客様へ、改めて心より感謝申し上げます。
これからも、伝統と挑戦を両立させながら、「和」の可能性を楽しみ続けてまいります!

ご相談やご質問があれば、どうぞお気軽にお声掛けください!