テーマは目乗り

ご注文いただきました四天付拝敷がようやく完成しました。

今回は中紋の七宝と、大紋でのご注文。
でもこの紋縁、特に大紋はとっても卵型でした。。。

こんな時はまず紋縁を伸び縮みさせながら模様を円形に戻す所から始めます。
で、せっかく紋縁の大きさをいじるならと、全目乗りに挑戦してみました。

目乗りとは畳表の谷の部分に畳縁の端が来る事です。
畳は1箇所は必ず目乗りにして作ります。
反対側も調整して、両方目乗りにするまでは今まで通り普通なんですが、今回は四天の部分も調整してみます。

どんどん自分にプレッシャーをかけ、技術向上!!
最後は関係無いけど裏面も両目乗り。

しかしまぁ今回は色々と時間がかかってしまいました。
大紋だからこそ出来る融通なんですが、とても楽しかったです。
でもこの畳表、色は綺麗なんですが、和紙表なんです。
和紙表は硬くて丈夫なんですが、針が刺さると硬い癖に粘りが無いので直ぐに切れて加工しにくいし、触ってても気持ち良く無い。。。色は綺麗なんですがね。
やっぱり畳にはイグサだなぁってホント思います。

全目乗りを意識して作った四天付拝敷はコレが初です。大紋だからこそ出来るって感じです。

やっぱり目乗りは気持ちいいって自己満足です!

関係無いけど裏面も目乗りを意識しております。

こうやって並べると、だいぶ模様の大きさが違うのがわかります。

幅は微妙な誤差なので見た目じゃわかりにくいんですが、調整しております。

下の七宝は中紋なので、ってか最初から四天部分の目乗りは意識していませんでした。
比べると気持ち良さが違うなぁ。