地元のお寺様の畳替え

地元のお寺様の畳替えが完了しました。

本堂の畳をすべて上げてみると、現れたのは長年お参りの方を支えてきた床板。まずはここをきれいに掃除するところから始まりました。

畳をすべて上げて現れた本堂の床板を、弟子や仲間と掃除している様子
本堂の畳をすべて上げて、まずは床板の掃除から

「鬼ムズ」だった本堂の畳

1分大きくしても1分小さくなるくらい、クタクタに疲れきった畳でした。まずはカンジロウで框(かまち)を締め直して、しっかりとコシを取り戻してやります。

中通りが奇数紋だったので、均等割で偶数紋になるよう仕立て直したり(丈出し丈切り、幅出し幅切り)、畳寄せが無いお部屋なので長さの違う板の切れっ端に一枚ずつ寸法を合わせたり、束石が外れて何処までも沈みゆく床板だったり、、、

もうホント、鬼ムズの畳でした。弟子も良い勉強になったと思います。

工房で古い畳表を剥がし、藁床の状態を確認しながら作業する弟子
古い畳から畳表を剥がし、藁床の状態を確認していきます
縫着機にセットした畳の断面。畳表をめくると昔ながらの藁床が見える
畳をめくると現れる、昔ながらの藁床

縁の紋をそろえて仕立て直す

お寺様の畳には、赤地に花の紋を織り出した格のある縁を使います。この紋を、畳と畳の合わせ目できれいにそろえてやるのが腕の見せどころ。一枚ずつ位置を合わせながら縫い付けていきます。

工房で畳の側面に赤い花紋の縁を縫着機で縫い付けている様子
お寺様の格のある縁を、一枚ずつ縫い付けていきます
赤地に菊花の紋を織り出した畳縁のアップ。合わせ目で紋がそろっている
赤地に花の紋を織り出した畳縁
仕立て直した畳を上から見たところ。花紋の縁がT字の合わせ目できれいに揃っている
中通りを偶数紋に。合わせ目で紋がピシッとそろいました
仕立て直した畳と、年季の入った黒い床板との境目。青い大きな火鉢が置かれている
仕立て直した畳と、年季の入った床板との境目

そうしてようやく、本堂いっぱいに新しい畳が敷き終わりました。紋もピシッとそろって、気持ちのいい仕上がりです。

仕立て直した畳を敷き終えた本堂。中央に三角に折った拝敷、奥に祭壇、上部に五色幕
本堂いっぱいに新しい畳が敷き終わりました

さぁ、ワイン飲むぞ!