今日まで4日間、大分県へ七島い草の刈り取り研修に行ってきました。
今年5月に植えた苗がもうこんなに伸びたんです。凄い!
ウチの店先でも栽培していますが、僕の身長を軽く超える長さに育ちます。
長過ぎると風で折れたりして逆に使えなくなるので、事前に先っぽを散髪してあげます。
短すぎる草は使えないので、刈り取り直後に手櫛でその場に落とします。
最近農家さんの家族に加わったコヤギのガンちゃん。可愛いんですが収穫した七島い草を食べちゃう。。。のがまた憎可愛い~
畳表の原料は『い草』で、主な産地は熊本県ですが、それは「丸い」。
忘れてはいけないもう1つ『三角いの七島い草』、これは琉球畳に使われますが、草の種類が違います。断面が丸か三角。
別名三角い草の名の通り断面が綺麗な三角形をしています。
この三角を全て半分に割いて使います。
半分に割く前に太さや長さ、虫喰い、枯れ折れ等丁寧に選別します。コレを怠るとうるさい畳職人が文句を言います。ホントすみません。
半分に割く作業は全て手作業。とても大変です。
と言っても機械化もされていましたが、最終製造年が昭和35年の旧時代の遺物です。
半分に割いた物を丁寧に並べて乾燥させます。
乾燥直後の状態です。
乾かした後に根元にあるハカマを叩いて取ります。
乾燥機で乾かした物を束ねます。
昔は浜名湖周辺や全国各地でも栽培されていたのですが、今は大分県のみで栽培されております。
まぁとにかくこれはこれで大変で、とても有意義な研修になりました。
今回の参加者の顔ぶれもまた凄く、大変な幹事をして頂いた謎のマスクマンをはじめ、日本一の技術を持つ畳職人さんや、龍の畳でお馴染みの畳職人さんなどなど。
畳業界の超一流達に、ちゃっかり僕も混じってきちゃいました♪
しかし僕が毎回参加する研修はとにかく「みっちり研修」なんです。
日中はガッツリ農作業で、夜間は遅くまで参加者達での意見交換会。
尚、写真で内容を紹介してますが、全日程を通じて厳選した写真なので、工程の順序はバラバラです。
そもそも毎回真剣になり過ぎて撮り忘れるんですよねぇ~。
この作業、数日間良い所取りは楽しいだけですが、毎日となると。。。
ホント生産者さんって大変なんですね。
いつも本当にありがとうございます!
今回も幹事は勿論、僕らを受け入れてくれた農家さん達や、完全なご厚意に甘えて寝泊まりさせて頂いた会長さん、裏方でサポートしまくりの名誉会長さん。
皆様本当に大変貴重な経験をありがとうございました!
今回も畳職人と言うより、1人の人間として大きく成長出来ました。お腹もね♪
さぁ早速今からこの経験を活かせるよう頑張ります!