竜鬢表の床の間です。
現場はわけあって撮影できないので、自宅の廊下で撮影しました。
床の間は一番身近な有職畳といえるでしょう。
お茶室の床の間は共縁と言って、部屋と同じ縁を付ける事が多いです(今回は綿の黒縁)
茶中紋を使った龍鬢表の床の間です。
土台は板で出来ていますがしっかりと手縫いで縫いつけてあります。
床の間を板に縫いつける
板にしっかりと表を張って待ち針で止めた後、のこぎりで切り込みを入れます。
のこぎりの切れ込みに糸を入れて縫っていきます。
こうする事で、しっかりと畳表が土台に張りつける事ができて、尚且つ次回簡単にほどけます。
これをしておかないと大変な事になります。
縫わないと大変な床の間
お客さんの家から引き上げた床の間を良く見ると、土台の板に、畳表はもちろん、畳縁まで全て工事用ホッチキスで止めてありました。
しかもここまでめった打ちしてある床の間は初めて見ました。
手縫いでしてあればわずか数分できれいに解けるのに、錆びついた針は中々板から取れません。
今回は大人2人で3時間かけて針を土台からきれいに取りました。
その後手縫いで縫いつけた為、次回の張替はかなり楽になりそうです(^o^)/