畳はただの床材としてだけでなく、様々な性質を兼ね備えて持っていて、知らず知らずの内に私達に様々な効果をもたらしてくれています。
ここではそんな知られざる畳のいくつかの性質と効果を紹介します。
多目的使用
コタツを囲んでの家族団らんの居間、急な来客には客間として、書斎や子供部屋、お茶やお花の稽古場、ひとときのごろ寝場所や寝室にも。様々な用途に答えられるのも畳の良さです。
清浄効果
畳には、人の体に良くない二酸化窒素や、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドなどを吸収する作用があり、室内の空気をきれいにしてくれるのです。
湿度調整機能
畳1枚で約500cc自然吸放湿能力があり、梅雨時期などの湿気の多い時期は水分を吸収し、冬の乾燥した時期などは蓄えた適度な水分を放湿して、快適な環境を保ち続けます。
鎮静効果
畳のい草の醸し出す香りで、疲れた体を癒し、心を静めてくれるアロマテラピー効果を与えてくれます。新畳の上でのゴロ寝はまさに心安らぐ一時と言えるでしょう。
保温・断熱効果
畳の土台に使われる稲ワラには熱を伝えにくい特徴があり、また最近の畳芯材にはダニの発生を防ぐとともに断熱性を高めるために、プラスチックフォームや繊維板が縫い込まれていて共に高い断熱効果があります。冬には室内の暖かい気温を外へ逃がさず、夏の外気の高温の進入を防ぎ、夏は涼しく冬は暖かく、省エネ効果も抜群です。
吸音効果
隣や真上の部屋等がフローリングだとこちらに音がよく響きますが、畳だと畳に含まれるたくさんの空気が余計な音や衝撃を吸収して響きません。
快適フロア材
畳の力強い弾力性は歩くときに足の裏を刺激して健康なカラダをつくり、また小さなお子様や、お年寄りが万一転んでも快適なクッション性により安心です。最近では背骨を正常な状態に保つ寝具としても見直されてきています。