応急処置

ここでは、畳に何か起きた時の対処法などを載せました。その時にわざわざパソコンを開いて見ることは無いでしょうが、参考に覚えてたら便利です。

ダニが発生してしまったら

表面のダニは、掃除機をかけるのが一番有効です。ダニは夜行性なため、1~2時間ほど部屋を暗くしておいてから、ゆっくりていねいに掃除機をかけてください。根気よく丁寧に繰り返せば、1週間程で気にならなくなります。ダニは高温(75℃以上)に弱いため、加熱乾燥法なども有効です。
※ダニの餌になる、食べカス、アカやフケ、カビ等をこまめに取り除く事が肝心な予防策です。

カビが生えてしまったら

その前に、畳は常に空気中の湿気を吸ったり吐いたりして、空気中の湿度調整を行っています。畳にカビが生えた時は、『カビた畳が悪い』、『カビた畳が気持ち悪い』と思う前に、カビが生える程に湿気を蓄えてくれた畳に感謝して下さい。そして、現状の部屋の環境をもう一度見直して下さい。そのお部屋は、空気の循環や換気状態が悪いかもしれない事を伝える、畳からのメッセージだと思って下さい。

と、偉そうな事を言っても、畳はカビる時はカビます。過去に僕(畳職人)の部屋の畳だってカビた事があります。あまり深刻に考え過ぎないで下さい。

対処方法としては、まずカビを乾かし、ブラシ等で畳の目にそってカビを取ります。そしてアルコール・焼酎などの蒸留酒(醸造酒は逆効果)を布に染みこませ、こまめに拭き取ってください。アルコールには殺菌効果があるため、カビを抑える効果があります。

[処理前]
畳表に粉をふいたようなのが、カビです。

畳表に粉をふいたようなのが、カビです。



[処理後]
適正な処理をするとここまできれいになります。

適正な処理をするとここまできれいになります。



<<補足>>
まだ気になるようなら、アルコールやカビ用の薬品等で軽く拭いて下さい。
※個人的に僕は薬品系は嫌いなのでお勧めはしていません。カビない畳を作るのでなく、カビない部屋を作りましょう!

尚、カビは絶対に濡れ雑巾では拭かないでください。ダニもカビも、こまめな掃除と、自然通気に心がけることにより抑制できます。また、畳干しや除湿機も効果的です。
※本当に困った時は、まずは当店にご相談ください。

何かこぼれたら

そのまま放置しておくと、裏返しの時シミになります。すぐにキッチンペーパー等で吸い取ってください。こすると染みこんで広がり、よけいにシミになります。
・灯油、おしっこをこぼしたら
粉末の洗剤、クレンザー、塩、小麦粉等をすぐに振りかけ充分液体を吸わせた後、掃除機で吸い取ります。その後固く絞った雑巾で拭いてください。強くこすらないこと。
・醤油をこぼしたら
こぼした上に小麦粉、ベビーパウダー等を振りかけ粉に吸い取らせ掃除機で処理する。
・インクをこぼしたら
牛乳で湿らせて拭き取る。
※全てに共通して言えることは、『強く拭く=畳に汚れを刷り込む』 と言うことを覚えておいてください。きれいにしてるつもりが、逆に汚れを広げ押し込んでいるのです。押し込めば押し込むほど汚れは裏まで届き、畳が日焼けしてくると目立たなくなってきますが、裏返しをしてもシミは残ります。基本はさっと拭き取り、後はポンポン叩いて輪染みを無くす。諦めも肝心と言う事です。

家具等の重みで凹みができてしまったら

適度に霧吹きをして、ぬれタオルを当てながらアイロンがけするとある程度回復します。アイロンをかけすぎるとアイロンを当てたところだけ色が抜けるので注意してください。仕上げにヘアドライヤーの暖かい風で乾かしても良いです。

落書きされてしまったら

油性ペンは、マニキュアの除光液またはラッカー薄め液で軽く拭き取る。窓を開けて風を通し、換気する事。
処理の仕方を順に解説していきます。(ラッカーうすめ液と大量のティッシュペーパーを使っての解説です)

・ラッカーうすめ液(マニキュアの除光液でも可)と大量のティッシュペーパーをご用意下さい。
・ティッシュにラッカーうすめ液を染み込ませ、スッと1撫でして下さい。ごしごしせずに1撫でです。撫でる距離がかなりあるようなら途中で止めて下さい。
・インクがティッシュに移り、若干薄くなっていきます。そのまま撫でると他の部分にインクが付くので、ティッシュを替えて同じ作業を繰り返します。
・ティッシュに付く汚れが少なくなればこれが限界です。何事も諦めも肝心です。しつこくやると畳が染みになるばかりか、畳表が痛んでしまいます。

経験上新しい畳表の方がインクは取れやすく感じます。古い畳表はい草の傷からインクが染み込み、拭き取れないからだと思います。古い畳の場合は速やかな畳替えが一番の解決策です!!
しばらくの間はシンナー臭いので、しっかりと換気をして下さい。

また、水性ペンの場合は、同様な作業をクリームクレンザーで行い拭き取ります。

焼き焦げができたら

・タバコの様に小さい焦げは、色が目立たないようにサンドペーパーで黒こげをとり、ロウをたらして穴を埋め、平らにならす。
・大きな焦げは、応急措置としては、同様に出来なくもありませんが、諦めてそこの畳を変えた方が無難です。わけを畳屋さんに話せば親切丁寧に1枚からでも、似た色のゴザを探して変えてくれるはずです。

昔は手間より材料の方が高く、また旅館など大部屋では一枚だけ畳を変えても逆に目立ってしまうので、い草を徐々に抜いていき、詰めてごまかしました。畳職人では当たり前の技術ですが、中には旅館の仲居さんもマスターしてる技です。